グリーンシステム技術(GST)分科会

GST分科会について

(GST分科会は、令和6年より「エッジデバイス・システム技術(EST)分科会」と名称を変更して活動をすることにいたしました。)

昨今の地球環境の激変の中、昨年よりエネルギー問題が再びクローズアップされてきました。しかし、今回のエネルギー問題は一過性のものではなく、日本の国の基盤を大きく揺るがす課題となってきております。このような環境の中、我々センシング技術応用研究会としては、センサの1つの応用分野・適用領域として、環境に優しい省エネのグリーンデバイス、グリーンシステムが急速に要望されていると考えています。一方、シーズ面においてはエナジーハーベスティング技術を中心とした、省エネデバイスが活発に研究開発されてきており、今後の大きな進展が期待されています。本分科会はこのニーズとシーズをマッチングさせた、すなわちセンサと省エネを結びつけた新しいシステム全体を考える会、特に創エネ技術やネットワーク技術を融合させることによる新しいデバイス、システムの研究開発を促進させる研究会としたく、このような技術に関する広範な技術調査、啓蒙活動、技術交流を行うことを目的に設置されました。

本分科会の母体は1986年から活動を続けてきた「薄膜センサ技術分科会」、「MEMS技術分科会」であり、このような時代の変遷と要請に応えその活動内容をより明確にすることを趣旨として「グリーンシステム技術(GST)分科会」と名称を変更し、内容の拡大、新規会員の積極的参加を呼びかけます。

「薄膜センサ技術分科会」は、長い歴史と活動成果をあげており、その活動は薄膜センサと評価技術、薄膜作製・加工技術を中心とし、年3回の分科会を持ちこれら分野に関する新しい技術・論文の紹介、各種調査報告などを、会場を一回ごとに変え大学企業等をお借りして開催し、その開催地の施設や工場等の見学会も同時に行ってきました。

2002年8月からはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)によるセンシング応用技術の発展のために「MEMS技術分科会」が設立されました。MEMS技術はマイクロセンサをはじめとするマイクロシステムの基礎技術であり、今後ますます発展し身近な技術となると期待されています。

今回の「GST分科会」はこの伝統に基づき最新の調査報告や見学会などの活動を継続すると共に昨今の省エネ・環境発電技術の進展に対応して、参加者の皆様にはデバイス関連のみならず、広く省エネシステムに関する技術的興味を満足し、また各種の最新情報を収集していただけるよう努力する所存です。具体的な活動内容としましては

1.グリーンシステム分野に関する新しいデバイス技術・システム技術、論文の紹介
2.他機関との共催を含め、調査報告・研究報告会の開催
3.会員の技術啓蒙と会員相互の技術的交流
4.グリーンシステム関連の研究・開発を行う大学や企業の見学会

などを行います。

分科会は年2回程度開催します。また会員からの要望や意見を積極的に取り入れ変化が激しいグリーンシステムの分野で、その時々に最適な内容、運営方針をとれるよう柔軟に運営していきます。

省エネ関連分野に携わっておられる方、ご興味のある方、是非ご参加いただきたくよろしくお願い申し上げます。

会費

年額 10,000円(団体会員のみ、個人会員は無料)

※本分科会についてはセンシング技術応用研究会の会員であることが必要です。

役員(五十音順)

会長 吉村 武 大阪公立大学
幹事 鈴木 昌人 関西大学
寒川 雅之 新潟大学
田中 恒久 地方独立行政法人大阪産業技術研究所
中野 慎 パナソニック株式会社
橋本 和彦 近畿大学
村上 修一 地方独立行政法人大阪産業技術研究所
山根 秀勝 地方独立行政法人大阪産業技術研究所